千葉の君津市や、富津市のガソリンスタンド、コンビニの店員さんに行き当たりばったり聞き込みして、2カ所、ホタルがいる場所の情報を入手しました。
情報によると、"①ほたるの里"、"②君津市三舟山"にゲンジボタルがいるとのことでした。
↑ほたるの里:君津市豊英(地図で改めて見るとすっごく田舎な場所です)
↑三舟山
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6月はホタルの季節
全国域で見ると時期のズレがありそうですが、千葉や、埼玉では6月がホタルの見頃です。1年の内の、この時期1〜2週間しか姿を現さない幻想的で美しい生き物です。私は昔、家の近くにホタルを見に行ったという経験から、この時期になるとホタルを見に行きたいなぁ、という気持ちになります。
ホタルはどこに多く現れるかというと、一年中綺麗な水が流れる川の近くで、初夏の少しじめっとした湿度、気温20度以上というコンディションになると光を放ちながら飛び始めます。インターネット等で検索すると「ほたるの里」と名がつく場所が多いです。そういった場所は市が管理してくださっていたりしていることが多いようです。おかげさまで毎年見ることができている気もします。
①ほたるの里
まずはじめに実家から近い、ほたるの里へ行ってみました。時は5月26日。写真と、カメラ設定を記載したいと思います。
真っ暗闇に人が一人もいません。。。道の脇でガサガサ音がしているし、怖いですとても。笑
【カメラ設定】
- シャッター速度:30秒
- 焦点距離:18mm
- 絞り:f/4.5
- iso:6400
【カメラ設定】
- シャッター速度:30秒
- 焦点距離:35mm
- 絞り:f/4.5
- iso:5000
- 比較明合成:2枚
【カメラ設定】
- シャッター速度:30秒
- 焦点距離:18mm
- 絞り:f/4.5
- iso:6400
- 比較明合成:8枚
【カメラ設定】
- シャッター速度:30秒
- 焦点距離:35mm
- 絞り:f/4.5
- iso:5000
- 比較明合成:7枚
②三船山、ゲンジボタルを撮るまで
千葉に多くいるのがゲンジボタル。三船山に訪れたのは5月28日。本当はヒメボタルを撮りたいのですが、千葉にはあまりいないようです。ホタル撮影までの流れと注意点をお伝えします。
18時、場所取り
ホタルが出るようなところは大体どこも、真っ暗になると街灯もなく、何も見えなくなります。私は18時頃の空がまだだいぶ明るいうちから行動して三脚が立てられる場所を探しました。真っ暗な時に下見に行きましたが、なんにも見えません。カメラ撮影してる人もいるのでうかつに電気もつけられないためこの日は早く行動しました。
19時、待つ
さあさあ、日も暮れて暗くなってきました。まだ足元は見えます。
あ、あれホタルまだ出ない。しかし焦らず、2日前に出たという情報があるから絶対出ます。
19時25分、一気に出る
19:30に出ると聞いていましたが、こんなに時間通り急に出るとは!びっくりしました。一度に2〜30匹は点灯していました。
次の写真から、カメラ設定を書いていきます。
【カメラ設定】
- シャッター速度:20秒
- 焦点距離:26mm
- 絞り:f/4.2
- iso:2500
- 比較明合成:9枚
【カメラ設定】
- シャッター速度:15秒
- 焦点距離:28mm
- 絞り:f/4.2
- iso:3200
- 比較明合成:4枚
20時30分、だいぶ数が減る
おおよそ19:30〜20:30の一時間が勝負です。21時ごろはもう本当に少なくなります。時間配分も気にしながら撮らなくてはいけないので結構せかせかしてました。
ホタルを撮る時のカメラ設定と注意
【車のライト】
道路近くの場所で撮影する場合は車のライトに特に注意を!写真を撮る場所は、車道が見えないところがオススメです!長秒(一眼レフではシャッター時間を長く出来ます)で撮っている際、例えば、30秒撮影中に車がサーっと通るとその写真は使えなくなってしまいます。
【カメラ 撮影時間】
今回載せた写真の中で、30秒撮影・合成7枚などの写真があります。3分半連続撮影すればいいのでは?と思うかもしれません。ですが先にあげた車のライトの一例のように、何かが入り込んでからだと遅いのです。
大げさに言うと、10分の写真を撮るぞ!と撮影中、9分50秒目で明るいものが入り込んでしまうと、真っ白写真になってしまうこともあります。そういうことを避けるために、小分けに撮って後で合成というのもアリだと思います。
私はパソコンがMacで、StarStaXというアプリで比較明合成しています。
【カメラ 露出設定】
ホタルが潜む森の中の川や、田んぼの端っこなどはとても暗いです。星空を撮る設定よりもだいぶ暗いところにいます。苦労したのが、空を一緒に入れてしまうと、空が白飛びしてしまいます。複数枚画像を合成したりすればうまくいくかもしれませんが、私は画像合成の技術がまだあまり身についていないため、暗部のみ撮ることにしました。
【カメラ ピント合わせ】
星撮影と違って、真っ暗の中でピント合わせが非常に難しいです。私の場合は、無限点に合わせるため、
ライブビュー → 街灯や一等星などの明るいものを探す → カメラ操作のズーム(レンズズームではなく、画面拡大表示!) → ピント合わせ
を行います。一度ピントを合わせたら、ピントリングと、ズームリングを動かしてはいけません。構図を変えたくてズームリングを変える場合は、再度ピント合わせをしてください。
簡単ですが、のちに紹介したいと思います。
【帰り道】
他の方がホタルを撮影してることが多いです。暗くて危険かもしれませんが、懐中電灯等の使用は控えてあげた方が良いと思います。あるいは、輝度が低い電気を持っていくといいかもしれませんね。
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撮影機材の紹介
1.カメラ
■一眼レフカメラ 旧モデルは5万円くらいで買えます
以下のモデルは新たしいものになります。
店員さんいわく、エントリー機種であれば価格的に型落ちをお勧めするそうです。
【CANON EOS kiss X9】
【Nikon D3500】
40000円くらいで購入可能です。レンズ込みですので参入しやすいかと思います。
【Nikon D850】←私所有物
こちらは30万円ほどです。
■ミラーレスカメラ
【Nikon Z6】
【SONY α7III】
2.レンズ
レンズに関してはたくさんありますので、私が撮影に使ったことのあるレンズを紹介します。
【Nikon AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G】
【Nikon AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED】
3.三脚
床に置いたり、手すりに置いたりも一つの手ですが、
やはり自分の目線にカメラがあると設定がしやすいです。安くてもいいのであったほうが良いでしょう。自分のカメラの重さ+レンズの重さを確認して、「対荷重」を気にして購入すると良いでしょう。あとは目線の高さや、最低の高さ、持ちやすく軽いものにするか、風で揺らされたくないから重い三脚にするかなどなど、三脚の決定要素はたくさんあります。電気屋さんなどで店員さんに話を聞くと良いです。
こういう安いやつでも十分使えます。
【マンフロット 190プロアルミニウム三脚 3段】←私所有物
最後に
千葉県山の中ですが、ほたるの里と三船山でゲンジボタルの撮影をすることができました。遠くからの方は足を運びにくいかもしれません。ですが、結構ホタルが出ていいスポットです。一年に一週間きり、輝くホタルたちをぜひみなさんにも見ていただきたいです。
千葉にはあまりいない、ヒメボタルの写真もすごく魅力的です。ゲンジボタルよりも点滅が早いほたるです。点滅が早いことにより、多くの光の球が浮いているような写真を撮ることができます。画像検索等すると美しさに驚くと思います。
追記
千葉でヒメボタルを撮影してきました!美しすぎて鳥肌でした。こちらも併せてどうぞ。
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千葉県鴨川市でヒメボタル鑑賞。その美しさは衝撃的でした。
まずはじめに。 ホタルは光を感じると発光しなくなるそうです。そうすると、ホタルがいなくなることも考えられます。。。 ホタル鑑賞の際にはマナーを守って楽しみましょう^^ 「千葉 ヒメボタル」で検索すると ...
※スマートフォンでの撮影はできません。スマホは上にあげたような一眼レフのような設定ができないため難しいです。一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ等を持参すると良いでしょう。
本記事、最後までお読みいただきありがとうございます。
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