一度は目にしたことがあるかと思います、光がさーっと伸びる写真。スマートフォンでの撮影は難しいのですが、一眼レフやミラーレスカメラ、コンデジ(撮れないことはない…?)だったら撮影が可能です。
撮影の設定も慣れてしまえば簡単。是非一度挑戦してみてください。
作例と共にカメラの設定を紹介します。
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光の軌跡の種類
たくさん作例はありますが、箇条書きでリストアップしてみます。
- 車のライト
- 船のライト
- 星座の軌跡
- 流星
- ペンライトでの遊び
- 花火
- ホタル
などなどたくさんあります。主に夜間撮影になります。この中のいくつかを紹介したいと思います。
必要なもの
今回の記事では、その場で軌跡を撮れるような装備を紹介します。パソコンなどでの比較明合成はまた別の記事で紹介できたらと思います。
1.少し良いカメラ
■一眼レフカメラ 旧モデルは5万円くらいで買えます
以下のモデルは新たしいものになります。
店員さんいわく、エントリー機種であれば価格的に型落ちをお勧めするそうです。
■ミラーレスカメラ
■コンパクトデジタルカメラ(若干撮りづらいですが…) 二、三万円で手に入れやすいかと思います。
この辺を持っていると撮影が可能です。光の軌跡で必要な機能は”シャッターを長い時間開けていられること”です。スマホのように「カシャ」というのでは1秒間も撮影ができません。
上記カメラは「カッ--------------シャン」※イメージ と長い時間その場を撮影し続けることができます。
軌跡の撮影は被写体によりますが、10秒くらい撮影したいものです。撮影設定は後ほど。
2.三脚
床に置いたり、手すりに置いたりも一つの手ですが、
やはり自分の目線にカメラがあると設定がしやすいです。安くてもいいのであったほうが良いでしょう。自分のカメラの重さ+レンズの重さを確認して、「対荷重」を気にして購入すると良いでしょう。あとは目線の高さや、最低の高さ、持ちやすく軽いものにするか、風で揺らされたくないから重い三脚にするかなどなど、三脚の決定要素はたくさんあります。電気屋さんなどで店員さんに話を聞くと良いです。
3.レリーズケーブル
レリーズケーブルは、セルフタイマーを使うことで必要なくなりますが、待ち時間の煩わしさ解消にはコレがあると便利です。自分の撮りたいタイミングでシャッターを切ることができます。また、本体のボタンを直接押さなくて良いので、カメラのブレを無くせます。
とりあえずはこれだけあれば撮影は可能です。それでは紹介していきます!
光の軌跡撮影 設定
カメラの設定
後に、写真と撮影情報を記して紹介しますが、ざっと設定しておきます。
- カメラの撮影モードは M(マニュアル)
- レンズはMF(マニュアルフォーカス)
- ホワイトバランスはお好みで
1.
M-マニュアル撮影という名称はキヤノン、ソニー、ニコンなどそれぞれのメーカーでも同様です。夜間の撮影は基本的にマニュアル撮影を行います。この時、シャッタースピードを5〜10秒、絞り10くらい、iso200~400くらいに設定しておくと良いでしょう。
2.
各メーカーのレンズ部分には「AF MF」というスイッチがあるはずです。これをMFマニュアルフォーカスにします。撮影する環境は暗いため、AFオートフォーカスをしようとすると、ピント合わせができないことがあります。
あらかじめ、マニュアルフォーカスにしておきます。
3.
ホワイトバランスで色味が変化しますので、撮影しながら好みの色になるように設定します。尚、 RAWで撮れば後で変更可能です。
ピント合わせ
明るいうちにできればベストです。ファインダーを覗いて、一番遠い場所に合わせます。ピントを合わせ終わったら、レンズのフォーカススイッチをMFにします。
暗くなると、ピントを合わせるための被写体が少ないため、初めての方は大変かもしれません。
暗くなった時のピント合わせは、遠くの街頭や明るい星にピントを合わせましょう。ファインダーを覗きながら、ピントリングを回して、光源が一番小さくなるところを探します。一番小さくなればオーケーです。
また、ライブビューを使ったピント合わせもあります。オススメ。
ライブビュー → 街灯や一等星などの明るいものを探す → カメラ操作のズーム(レンズズームではなく、画面拡大表示!) → ピント合わせ
を行います。一度ピントを合わせたら、ピントリングと、ズームリングを動かしてはいけません。構図を変えたくてズームリングを変える場合は、再度ピント合わせをしてください。
光の軌跡 作例と共に紹介
車のライト
車のライトは結構長秒露光で見ることが多いと思います。「どうやって撮ってるの!?」とカメラ初心者の方によく聞かれますが、難しいことないのです。次の写真はトップ画像のもの。
Nikon D600 , Zeiss Distagon T* 2/25
10sec , f/2 , 25mm , ISO 100
この写真は10秒間撮影です。歩道に三脚を立てて、車道に向かってカメラを向けています。カーブの道や、上から見下ろせる場所があれば、より面白い写真が撮れると思います。この場所はなんでもない農道なので、まっすぐ伸びる線を撮ることができました。
Nikon D600 , Zeiss Distagon T* 2/25
8sec , f/2 , 25mm , ISO 100
車は動いているし、暗いので写真には残りません。なので明るい光だけが取り残されて、写真に写ります。
この写真はシャッターを切るのを構図に入ってから切りました。これにより、どこからかワープしてきたように写りました。
Nikon D600 , Zeiss Distagon T* 2/25
10sec , f/2 , 25mm , ISO 100
星が出ていればよかったんですが、あいにく曇り空。
Nikon D5 , 24-70mm f2.8
20sec , f/22 , 70mm , ISO 160
少し上から目線だと車の行き来がよくわかります。これは木更津の歩道橋。
テールランプの色味、ヘッドライトの色味、LEDや黄色っぽい光など、意外と種類があって、撮影してても面白いです。バス、ダンプ、バイク、自動車でライトの感じが違うので、色々撮ってみると良いですよ^^
船のライト
横浜の大桟橋で撮影したものになります。
船もライトが付いており、波に揺られて上下にブルブルしたり、点滅したり、これもまた面白いです。
Nikon D5 , 24-70mm f2.8
20sec , f/8 , 24mm , ISO 125
手前の船が軌跡となっています。一斉に船が通る場所とかだと更に面白そうです。
他の方のブログですが、永代橋から屋形船の撮影をしています。なんだか日本とは思えないその雰囲気は大変興味深いです^^ 今度行ってみたい。
私が以前書いた横浜の記事はこちら。大桟橋からの魅力をお伝えしています。
神奈川県横浜市にある大桟橋へ夜景撮影に行ってきました。カップルで訪れる方々が多く、撮影隊男2名で行った我々は若干肩身が狭かったです。しかし、この日はデートではなく撮影メインとしてきたので撮影にひたすら ...
横浜の夜景を見るにはやっぱり大桟橋。変わらぬ景色にいつも感動する。人気の撮影スポットです。
星座の軌跡
これは一枚の写真だと難しいですが、「比較明合成」というパソコンで明るい部分だけ合成することができます。コレにより連続的に撮影された写真をつなぎ合わせることが可能です。
流れ星
「〇〇流星群」というのを聞いたことがあるかと思います。流星群の日は撮影にぴったりです。適当にカメラを上に向けて撮影していれば流れ星を取ることができます。
以前、千葉県鴨川市で流星群の撮影をしてきました。30秒撮影をしたところ、複数個、写った写真もありました^^
撮影条件はグレー文字を参照ください。
Nikon D600 , 18-35mm
30sec , f/3.5 , 18mm , ISO 4000
30秒撮影で、3つ一気に写りました ラッキー!
しかも実は真ん中にもやっと光るのは、アンドロメダ銀河!こんなものまで撮れて感動しました。
Nikon D600 , 18-35mm
30sec , f/3.5 , 18mm , ISO 4000
中央左にカラフルな流れ星!この色づきには感動しました。この日は夏で、インターバル撮影をしてカメラはほったらかし、寝そべって空を見てました笑
ペンライトでお絵描き
これも光の軌跡と言えるでしょう。今は様々な撮影ようのライトが売っていたりします。
例えばこれ ピクセルスティック↓
お値段は少し高め…
だけど一回使ってみたい!笑
これも長秒露光中にスティックを持った人がお絵描きをしていきます。一気にかけて、しかも立体感が出るのでなんだか楽しそう。
花火
Nikon D600 , 18-35mm
10sec , f/5.6 , 35mm , ISO 1600
花火の撮影は長すぎるとぐちゃぐちゃになってしまうし、短いと途中で切れてしまう。これは結構撮影に集中しないとうまくいかないことが多いです。
花火の撮影方法は以下で紹介しています。あわせてどうぞ!
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ホタル
ホタルは短い時間のシャッターと、長いシャッター両方とも撮影の仕方があります。私はホタルが飛んでいる様子を撮影したくて長秒で撮影しました。
Nikon D600 , 18-35mm
30sec , f/4.5 , 35mm , ISO 5000
ホタルの飛ぶ時期は5〜6月頃です。生き物の光の軌跡はとても幻想的ですよ^^
Nikon D600 , 18-35mm
30sec , f/4.5 , 18mm , ISO 6400
千葉県のほたるの里について紹介しています。
こちらをどうぞm(_ _)m
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最後に
テーマ:光の軌跡 についていかがでしたでしょうか。
こう見返してみると、私自身は夜景撮影が好きで、さらに動体が好きなんだなあ と改めて実感しました。
いつもとは違って見える写真の光の軌跡はなんだか好きです。
本記事、最後までお読みいただきありがとうございます。
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